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【承】 - 増殖と進化 [お絵かき]

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NEWON によって誕生した FM-8 版の「お絵かきプログラム」は好評で、数多くのアニメキャラ画像が生まれました。
その後、交流のあった KCB によって PC-8801 へも移植されました。 もちろんクロマキーペイントのマシン語ルーチンも Z80 用に書き直されました。
FM-8 と PC-8801 はカラーグラフィックの画面サイズと色数が同じであったため、DATA 文をASCII 形式でセーブした画像データには互換性がありました。 このことは、最終的には数百枚の画像が作成されることになった一因でもあります。
後に日本橋や寺町でクラブ間の交流がある度に、新作画像の相互交換が行われることになります。
やはり、互換性(デファクトスタンダードの方が正しい?)は大切ですね(笑)




最初の頃は黒線で囲った中をペイントするだけの画像で満足だったのですが、見栄えを良くするためにセルアニメの「色トレス」手法を取り入れたり、次第にクオリティを追求するようになって行きます。
より自然な色合いを追求してクロマキーペイントも2色混合だけでなく3色混合もできるように改良されました。

クオリティが上がればデータ量が増えるのは常ですが、凝った絵を描くと画像データが 20KB を超えるものも登場しました。
「お絵かきプログラム」の機能が強化されたこともあり、凝った絵を描こうとするとメモリ容量を気にしなければならないという状況が発生していたのです。


auto_129

BASIC のデータ文として画像を保存することの限界が見えてきた頃、ある衝撃が走ることになります。
SONY が発売したパソコン SMC-70 用に用意されていた「SONY Graphic Editor」です。

つづく…

【起】 - クロマキーペイント [お絵かき]

「クロマキーペイント」とは、大阪のコンピュータクラブ NEWON が開発した、原色しか表示できないコンピュータで中間色を表現する手法です。
「クロマキー」とは元々映像業界用語で、特定の色彩(クロマ)をキーにして、その部分を別の映像と置き換えて合成することを言います。
クロマキーペイントでは、画像データの中の特定の色で塗られている部分だけを、タイリングによって擬似的な中間色に置き換えています。

NEWON が専門としていた FM-8 は日本で初めて(?)ペイントコマンドを BASIC に搭載したマシンですが、FM-8 のペイントは単色しか塗ることが出来ませんでした。
そこで考案されたのが上記の「クロマキーペイント」です。
これによって〔黒・青・赤・紫・緑・水色・黄色・白〕の8色だけしか表示できないグラフィックで
原色以外の色が表現できるようになりました。
特に鮮やかな肌色を表現できるようになった事が大きいです。
なぜ肌色かといえば、アニメに出てくる女の子を描きたかったからなんです。
まさに「必要は発明の母」ですね。

この「クロマキーペイント」マシン語ルーチンを、BASIC で書かれたエディタに組み込んで、最初の「お絵かきプログラム」ができました。 LINE、PAINT等のコマンドを使って画面上に絵を描き、コマンド・座標・色のデータを DATA文として画面に表示するだけの単純な仕組みでした。
ある程度描き終わると、リターンキーを押して表示された DATA文を取り込み、再度 RUN すると前回描いた内容が自動的に描画され、続きを描く事ができました。
これを繰り返すとプログラムが段々と自己増殖してゆく形で、描画データが蓄積されてゆきます。
絵を完成させ、DATA文だけを ASCII 形式で保存すると作業は完了です。

専用の描画プログラムに、この手順で作られたグラフィックデータを複数個登録したものが、「元祖美少女グラフィック」で取り上げたデモプログラムです。
一時期は大阪・日本橋辺りでは、どこへ行ってもこのデモが店頭でアイキャッチの役目をしていました。

この当時描かれた画像をサンプルとして載せておきます。

retro_024

つづく…

グラフィックエディタで悪戯してみました [お絵かき]

Graphic Editor - Sample#2

いきなり、こんな画像が表示されると、このブログをよく読んで頂いているレトロゲーマーの方々は「???」の後で「おぉ、懐かしい」の反応されると思いますが、今回はゲームネタではありませんので、ご勘弁を。

これは、某社のアドベンチャーゲームのPC-8801版のゲームに登場する画像を加工したものです。
例によって、KCB製のグラフィックエディタを使っているんですが、実はこのアドベンチャーゲームとグラフィックエディタは「同じDOS」なんです。

以前、M_tさんのブログ「TAPE-LOAD」の記事「オホーツクに消ゆクロニクル(年代記)」にもコメントさせて頂いたのですが、このゲームのDOS部分とプロテクトをKCBのメンバーが担当しています。(あっ、ここでゲーム名が出てしまうと↑↑で某社と描いた意味が…笑)
1本のゲームのためにDOSを作る手間と時間を省くために既存のモノを使いまわしたというのが実情です。
ゲーム中のグラフィックもKCBのグラフィックエディタで描かれています。

という訳なので、KCB製のグラフィックエディタと某社(まだ言うかw)のアドベンチャーゲーム PC-8801版をお持ちの方は、ゲームディスクから画像を読み込んで鑑賞/加工が出来ますので、ぜひお試しを。

2009-03-07 変更

タイトルを「グラフィックエディタで悪戯してみました~その1」から「グラフィックエディタで悪戯してみました」へ変更しました。

デモはどこまで行ったやら [お絵かき]

前に「元祖美少女グラフィックス」で、アニメの美少女キャラが延々と表示され続ける「デモプログラム」の話を書きましたが、あのデモはデモをしていた店舗だけではなく、誰かの手によって勝手にコピーされて全国の至る所で出回っていたそうです。

名古屋の栄や東京の秋葉原、北海道や九州(沖縄は未確認)でも見かけたという情報があります。
KCB のメンバーが修学旅行や家族旅行で行った先で電気店街へ寄って確認した事実ですから、間違いはないと思いますが、それ以外の地域で「地元の電気屋で見た!」と言う情報があればぜひ教えていただきたいものです。





今回の話は全国にばら撒かれた「美少女キャラのデモプログラム」が引き起こした、ある事件。


とある日の午後…
日本橋へ行っていたメンバーが、あるゲームソフトを購入して KCB の開発室(溜まり場、もしくは、たこ部屋)へ帰ってきました。

B 「おーい、A氏」
  「このソフト A氏が作ったのか?」

取り出したのは、PC-8801版のパズルゲーム。
当時 TV で人気のあったアニメの主人公の美少女がパッケージにでかでかと印刷されている。

A 「おっ?なんじゃ」

B 「このパッケージ写真の画像、A氏が描いたのとソックリやけど…」

A 「うーん、目の描き方とか影のつけ方とか、よく似てるなぁ」
  「でも、印刷やとよく分からんから、ちょっとやってみるわ」

…と、まあ、このようなやり取りの後、A氏はパズルを解き始めた。

- 1 hour later -


A 「最終面の画像だけがソックリや」
  「グラフィックエディタで取り込んでみたら、1ドットの違いもなく同じや」

B 「ほんなら、盗作?」

C 「まあ、あのデモはいろんなところに出回ってるから、誰かが店から勝手にコピーしたり、盗んだりしててもおかしくないよなぁ」





問題となった画像がコレ

fm16_95.png





このパズルゲームは、某雑誌のプログラムコンテストで入賞した作品なんだけど、後日盗用に対して謝罪文が掲載されました。


25年前に描いたモノ [お絵かき]

過去記事「元祖美少女グラフィックス」で書いたように、仲間内で美少女キャラをパソコンで描くのが流行っていた頃、背を向けて違った毛色のモノを描いていました。

まあ、その画像を公開してしまうと、知っている人には本名までバレてしまいます(笑)
これまでにも KCB (Kyoto Computer Brains) のメンバーだったとか書いてるので、いまさらですが…





PC-8801版

これは、PC-8801 で描いたモノです。





もうひとつ、元ネタが同じで SMC-70 で描いたモノもあります。

SMC-70版

SMC-70 だと16色使えるので、8色しか使えない PC-8801 版より現物に近い感じになってます。
ソニーは他社と違ってグラフィックエディタを発売してましたから、これは SMC-70 版の純正グラフィックエディタで描いてます。
まだ溜まり場がなかった頃、いつもの店で SMC-70 をいじってたら、営業で来ていたソニーの社員の人がエディタをコピーしてくれたんです。 たしか、V1.1 が出た時も「この前あげたの、持ってる?」って言って、ニューバージョンにアップデートしてくれたんだよなぁ。
いい時代だったな…とつくづく思いますね。





おっと、忘れるところでした(笑)
画像の元ネタは、82年に発売された大滝詠一のアルバム「A LONG VACATION」のジャケットのイラスト。
永井博 氏の作品です。





ジャケットのイラストに一目ぼれしたので、イラスト集まで買って来てグラフィックエディタで「お絵描き」しましたが、どこで無くしたのか 8801 版の自作データが入ったフロッピーは所在不明のまま…(T_T)
掲載した画像は、エディタ本体のフロッピーに保存されてたモノです。
一番思い入れのある画像なので、これが残っていただけでも Lucky…なのかな?





太古の画像を色々紹介しましたが、これらの画像は8色(SMC版は16色)しか使用してませんし、パレット機能も使っていません。
本体+カラーディスプレイの標準的な環境で表示できることを優先しての事なんですが、その辺の詳しい話は、またの機会に…。

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