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製品版の… [プログラム]

最近はグラフィックエディタ関係の記事ばかりで申し訳ありません。

「第4のユニットシリーズ」や「サイキックディテクティブシリーズ」等はFM系以外にもNEC系の機種でも発売されていましたからDATAWESTという社名をご存知の方も多いとは思いますが、「G-EDIT シリーズ」というグラフィックエディタが同社から FM-8/7用、77AV用、FM-TOWNS用、PC-8801用に発売されていました。
FMシリーズ用のG-EDIT7 等はFMシリーズの専門サイト「Oh! FM-7」でも紹介されていますから割と知られているでしょうが、同社がゲーム分野から撤退し、サイトからもレトロゲーム/ユーティリティのページがなくなってしまったので、G-EDIT88 のことはほとんど知られていないのではないでしょうか。


G-EDIT88 - パッケージ (1985)(DataWest)
G-EDIT88 (1985)(DATAWEST)


スキャナではなくデジカメで取っているので、ちょっと見にくいですが、タイトルのところには「高速・多機能グラフィックエディタ」「C.P.U. FORMAT」と、左上コーナーには「FOR PROFESSIONAL USE」「マウス使用可 (アスキー製)」と書かれています。

G-EDIT-88 - マニュアル (1985)(DataWest)


上から順に「G-EDIT88 取り扱い説明書」「Copyright 1985 by DataWest/T.Tamaki」「Programmed T.Tamaki」と書かれています。
マニュアルに使用されている紙が赤いのは、当時巷にあふれていたソフトのレンタルショップでマニュアルをコピーされないようにする為の対策です。 今はどうか分かりませんが、当時のコピー機では地色が赤だと黒く写って文字の色と区別がつかなくなるのだそうです。

残念ながら、5インチ媒体は手元にありません。 というか、緊急で応援に行ったときの報酬としてオマケに頂いたモノで、そのときディスクが品切れだったため、貰った時から無かったと言う方が正しいんです。
まあ、製品版がなくても困らなかったですから…(笑)




このブログをよく読んで頂いている勘の良い方はもうお気づきだと思いますが、これは「はじめてのグラフィックエディタ…」と「グラフィックエディタで悪戯してみました~その1」で紹介しているKCB製のグラフィックエディタにASCII社から発売されていたシリアル(RS-232C)マウスサポートを追加し、エッジ効果等の特殊効果処理を省いたものです。




パッケージ裏面に書かれている解説を転記しておきます。

従来のグラフィックエディタにはない特徴
  • 専用DOS上で動作する豊富なコマンド群
  • 画面拡大によるドット単位のエディットが可能
  • エアブラシ効果、などの多彩な表現
  • クロマキー法による中間色ペイントをサポート
  • C.P.U.フォーマットによる画面DATAの圧縮SAVEが可能かつ、FM-7との互換性を確保。
  • 別々に作成した2枚の画面を重ね合わせるオーバーレイ機能を装備
  • メインメモリ上に画面と同じサイズのバッファを用意することにより作成中の画面の一時退避が可能。(ペイントミスにより色もれした画面の復活などに使用できます。)
  • C.P.U.フォーマットローダーの使用によりアドベンチャーなどの開発に使用可能 (オプション)
  • さらにマウスを使用することにより幅広いニーズにも対応。



今では、どんなグラフィックツールにでも標準で備わっているような機能が、従来のモノにはない特徴としてリストアップされていますが、PC-8801を知らない方のために、一つ例を挙げて解説(と言うよりも謎掛けに近いかも)しておきます。

「メインメモリ上に画面と同じサイズのバッファを用意することにより…」と言う記述がありますが、これはアンドゥ用のバッファを持っているという事です。 PC-8801はグラフィック画面をメインメモリではなくバンクメモリにレイアウトしていますが、640×200 ドット×3 面(RGB)だと、RGBそれぞれに1ビットを使用するので、640×200×3=384,000 bit、バイトに直すと384,000/8=48KBです。
PC-8801はメインメモリを約65.5KB(64KiB)持っていますが、E600H以降はBASICのワークエリアですし、E500HからE600Hまでをスタック領域として使用するとすれば、フリーエリアとしてエディタが使用できるのは 0HからE500Hまでの約58.6KB(57KiB)しかありません。
フリーエリア分58.6KBからアンドゥバッファ分48KBを引くと、10.6KBしか残らないのです。

さて、10.6KB (10368 10854 B)のプログラム領域だけで、「豊富なコマンド群」を備えたグラフィックエディタが動作する秘密についてはまたの機会に…。

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コメント 3

本名荒井

詳しい仕様を読んでいると、当時のグラフィックエディターは、「必要は発明の母」とでも言いますか、絵を描く人の渇望から生まれてきたのだなという印象を強く受けます。
少ない容量でコマンドをやりくりするとなると、各コマンドをサブプログラム化して、必要に応じて呼び出すなんて方法を思いつきますが、これだとディスクアクセスが頻繁になって大変そうですし...
by 本名荒井 (2009-03-01 22:21) 

M_t

同じく、コマンド部分のプログラムをいちいちディスクから呼び出すのかと・・・・
25年前はMSXでアンドゥ機能なしで絵を描いてましたので、アンドゥという機能の便利さを痛感します、メモリの問題をクリアして、当時にそれをやっていたのは、さすがですね。

by M_t (2009-03-02 00:04) 

Thunderbolt

本名荒井さん、M_tさん、コメントありがとうございます。

お二人のご明察のとおり、メニューから機能を呼び出すたびにディスクをアクセスして、サブプログラムをロードしています。
機能の呼び出しに十秒程度の時間が掛かる事と、アンドゥ機能がない事を天秤にかければ、やはりアンドゥ機能の便利さに軍配が上がります。
ペイント時に領域が閉じていないために悲惨な目に会うことを思えば、十秒程度の待ち時間は苦になりません。

by Thunderbolt (2009-03-02 00:48) 

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